塗仏の宴
「支度」と「始末」の前後二巻、ようやく読み終わり。
短い電車内での時間や、眠気半分な就寝前に読んでいたので思った以上に時間がかかってしまった・・・。
このシリーズ、結構ウチの近所や時々出かける場所を舞台にしてくれるので、イメージがしやすいのも好きな一つ。
ミステリの深みのほかに、馴染みの場所で戦後の過去(もちろん小説内のファンタジー世界なのだが)に時空遊覧している気分を味わえるのも嬉しい。
本作の作品舞台は韮山。
作中のH村がどの辺りに設定されているのか、などと考えたりするのも楽しかった。
まあ、最後の最後で登場する人物も興味深くはあったけど、ネタの終り方としては好みが分かれそうな作品、かな。
しかし、関口は救いが無かったな・・。川磯烏・・・。
タイトルにも使われている妖怪・塗仏の正体が、三星堆出土の面というのも今作のイメージを盛り上げる為なのだろう。
作中に紹介されていた、三星堆に代表される四川の文明と蜀の発祥を結びつける説と、富士山の神=不死山の神で祭神がコノハナサクヤビメ転じてイワナガヒメという話が興味深い。前者は図書館で立ち読みした長江文明関係の本でも紹介されていたし、以前の『四大文明』展でも少々紹介されていたが、まさか京極作品でネタにされてくるとは予想だにしていなかった(笑)。後者の話は実は初耳でしたが、姉妹セットで富士山の神の性格とも言えそう。和魂・荒魂という二面性もあるのだろうけど・・・。
しかし、『四大文明』展の時は正直、玉の仮面やらに目を奪われていて、三星堆は余り注目していなかったのが残念。まあ、あの独特なマスクはかなりインパクトあった。
ということで、昨年購入した『邪魅の雫』はまだまだ、読んでいないどころか、買ったままのビニールに入っておりますです。
その前に『陰摩羅鬼の瑕』を片づけねば(笑)。
と云いつつ、今は他の本を併読しているので、軽めなサイドストーリー集の『百鬼夜行・陰』を読んでいたり。
しかし、今更だけど、このシリーズ、持ち運びし難い(笑)。
文庫版は分冊でも出ているけれど、自分は新書版を選ぶ方が多い(車内で片手持ちの時、楽。あとは表紙カバーや内側のイラストのレイアウトが気に入っているので)。


























































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