カテゴリー「マンホールの蓋」の6件の記事

千葉神社

東京に泊まった1日目ですが、チェックイン後、お昼は私一人で千葉市へ行ってました。
以前、新聞広告で見た千葉市美術館の『仏像半島』という特別展が気になっていたんです。
都内の行事案内を見ると、練馬の石神井池でやってる『照姫まつり』も気になったのですが、東京駅からだと千葉市の方が全然近いんですよね。

それに、千葉市へ行くのは初めてなので好奇心が勝りました(笑)
というか、成田空港に行く以外の目的で千葉県入りする事が初めてかも。
いや、東京ディズニーランドに行った事があったか…
でも、千葉県というのを意識して向かうのは今回が初となります。

東京駅で総武線のホームに向かって驚いたのは、その深さですかね。
同じJRなので、いつも使っている東海道線の隣ホームかと思っていたのですが、2層くらいの深さまでエスカレーターで下りて行ったので、つい何度も間違ってないか確認してしまいました。

快速で東京から約40分。千葉に到着。
休日ということもあってか、車内はずっと空いてて快適。
本を読んでいたらあっという間に着いた感じです。

こちら千葉駅の駅スタンプ。
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何故に斜光器土偶?と思いましたが、加曾利貝塚と書いてあります。
加曾利ナントカ型とか縄文土器の分類の様式として、よく目にするアレの基準発祥となったのがココなんですね。
「…貝塚のある駅」となってますが、すぐ近くに遺跡があるのでしょうか?

ほいで、こっちが千葉市のマンホール蓋のデザイン。駅から千葉神社へ向かう途中幾つかありました。
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千葉市ホームページ記載のプロフィールを見ると、中央の円のデザインは、市内6つの区を表現とのこと。
でも、鳥が描かれている二重目の円との組み合わせといい、妙見信仰の月星紋と九曜紋を取り入れているようにも見えます。
外側の円にあるのは、市の花大賀ハスでしょう。
市の鳥は、小田原と同じコアジサシとなってますが、ここに描かれているの鳥はカモメ科ではないですね。何だろう?ご存知の方、ご教示願いますm(_ _)m

美術館に向かう途中、千葉神社があったので参拝してきました。
千葉氏一族の厚い崇敬を受け、徳川将軍家からも保護を受けた千葉妙見宮です。
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境内は朱塗りの社殿なのに、道路から見るとお寺っぽい外壁なのが面白い。
鳥居もありましたが、道路から入るのは脇参道のようなので、回って正面へ。

これは初めて見るスタイルの楼門です。
額には「尊星殿(そんじょうでん)」と。
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神社ホームページによれば、もとあった山門(明治以前のものでしょうか)は昭和20年の空襲で焼失。
平成10年に再建された、社殿と楼門の複合式の類例ないもの、との事。

中央には、六角の社殿。神社祭神の「北辰妙見尊星王」分霊が祀られているらしい。
各面に方位と十二支が配され、各々の干支や願望内容によって祈願することができるというもの。
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なんとなく御所の高御座(たかみくら)が連想されましたが、妙見信仰も天帝信仰が元になっているんでしょうね。

社殿の方からふり返った楼門。階上に五色の幣。
八角の望楼を備えた、左右の脇門も独特。
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コンクリート造りとはいえ、平成時代のニーズに答えた習合的デザインという観点で見れば、なかなか面白い神社建築ではないでしょうか。
まあ、一歩間違えると、新興宗教の建物みたいになってしまう恐れもあったでしょうが。

そして、社殿。
こちらも二階建ての独特な拝殿です。
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やはり、節分の豆まきなんかは上から撒くんでしょうね。

額には「妙見」の二文字。
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明治以降、各地の妙見宮・妙見堂は、神仏判然とするため天御中主神を祀る神社となった例が多いようですが、ここも“北辰妙見尊星王=天之御中主大神”としています。
でも、妙見信仰の本宮とする千葉神社としては、やはり妙見信仰が主なんでしょうね。

拝殿二階へ上がってみました。
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上下どちらでも自由に参拝できるようになっています。

こちらには、このような参拝手引が。
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「除死定生、滅罪増福、益算延寿」てのは、伝統的な祈願文の一節でしょうか。
熱心な妙見信仰されてる人はきっと、二階の拝殿の方でお参りするんでしょうね。

こちらは隣にある摂社・天神社。
一転、落ち着いた佇まいですが、千葉神社の旧社殿だったもの。
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香炉が置いてある辺りが習合っぽいですね。

こちらの賽銭箱には、「月星講社」の、山に星月の社紋。
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どこの山か分かりませんが、氏子中による登拝講なのでしょうかね。
境内末社に明治時代勧請の御嶽神社があったので、御嶽講かもしれません。

道路側の鳥居脇には、こんな格好イイ狛犬が。
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崖下で転がる子犬を見下ろす親犬。
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鍛えるため落としたのか、それとも心配しているのか、単に邪れているのか。
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こちらが対の狛犬。
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「御大礼記念」とあるので、昭和3年頃の作でしょうか。
生き生きとした狛犬さんですね。

もう1週間早く来れば、藤の花も見栄えあったかもしれません。
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朱色の鳥居に若緑と藤色は映えたでしょうね。


面白い建物だったので、つい色々書いちゃいました。
『仏像半島』の感想はまた次回に・・・

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道ばたシリーズ ~マンホール蓋~ 南足柄市

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この頃、南足柄市の図書館に行くことが多いです。
足柄上・下郡内2市8町の住民は、お互いの図書館を利用する事ができるので、地元図書館に無い場合は南足柄市に行っています。
また、群書類従が開架式で気軽に読めるのも嬉しいところです。
(所蔵文献・資料は小田原市の方が多いはずですが、閉架式なのでいちいち面倒)
まあ、取り寄せもできるのですが、色々と立ち読みするのも楽しいですから。


さて、南足柄市のマンホールの蓋ですが、熊(手綱がついてます)に乗った金太郎が描かれています。
県内では一番可愛らしいマンホール蓋かもしれません。

周りの花は、「市の花」のリンドウと、「市の木」サザンカの花です。
金太郎は、“足柄山の金太郎~♪”と歌われますように、南足柄市のご当地キャラ。
実は、山向こうの静岡県駿東郡の小山町や御殿場市も「金太郎のふるさと」だったりするのですが、それはまた別の機会にでも。
とにかく、小田原市内に“おだわら提灯”が多いように、南足柄市内では金太郎をたくさん見かけます。
以前、市役所に行った時は、金太郎の赤い腹掛けまで公式グッズとして売られていたのには驚きました。

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次が市の花リンドウ。
小さい蓋はこちらが多いです。


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もう一つの制水弁の蓋は、工業デザイン的なもので枠に青色が入った二色版。
中心円内の、丸に羽根のようなマークは市の徽章でしょうか?
あまり見かけませんし、市のHPでも紹介されてませんので自信はありません。

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道ばた ~マンホール&宝光天子~ in藤沢(辻堂)

先日の御所サマ宅へ行く前、おなじみのマンホール写真を撮っときました。久々の道ばたシリーズです。

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まず最初のは市の花「フジ」。
分かりやすくて良いですね(笑)。

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そして汚水の方の蓋が、市の木「クロマツ」。
辻堂でも駅近くの市民図書館周辺には結構、風致地区指定されている松林がありました。
住民になじみの植物なのかもしれません。

ちなみに市の鳥は「カワセミ」だそうで、これもイラスト化されてれば、もう少し可愛げのあるマンホールの蓋になったかもしれません。

そして、中心にあるのが、藤沢市の徽章。
市サイトによれば、
「藤沢市のフジを図案化して躍進観光都市を近代的爽快,発展的雄飛の象徴として表現したものである」
とのこと。
昭和25年からの新デザインだそうで、旧徽章がどんなだったかも気になるところです。


3つ目の写真は、胃ケイレンを起こして御所サマ宅からトボトボ駅に向かっている途中で見かけたお寺(の門前の山標)です。

日蓮宗の本立寺といって、なかなか立派な門構えでした。
ついふらっと中を覗きましたら、大黒さんがニッコリした石灯篭がありました。甲子参りに行けなかったので、ちょっとラッキー。

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で、気になったのは本堂の額にも記されていた「大寶(宝)光天子」。
大宝光天子って何だ?
軽く拝んできたものの、何だか分からずじまい。

先ほど思い出してウィキってみましたら、なんだ日天のことでした。
なるほど、尊称の一つなのですね。
バラモン教の太陽神スーリヤが仏教に取り入れられた仏尊のようで。
ヒンディー語でまんま太陽ですが、以前バイトしてたインド料理店の名前なのでちょっと嬉しい発見でした。

少しばかり幾つかのページで摘み読みしてみましたら、法華経の行者を守護する三光天子(日天子・月天子・明星天子)の一人ということで、また日蓮の法難の話でも登場するということで、同宗ではかなりポピュラーな仏尊なようですね。
ちなみに本地は観音菩薩。

この仏像の写真でもないものかとカチカチしてましたら、こちらのお寺ページが。雑司が谷のお寺みたい。
http://www.honoji.or.jp/sousou.html
たぶん、真ん中の四臂な如来さんみたいな方が日天子もとい宝光天子なんだと思いますが、なかなかスパークして興味深い仏さんです。

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道ばた これくしょん マンホール蓋②山梨編

自分のネタ無しぶりが分かってしまうこの企画。

今日はいきなり飛んで山梨県。

こないだ行った時に撮った甲府市と笛吹市(石和地区)です。

最初のはオーソドクスな甲府市章
明治39年の制定だそうな。
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同市のHPによれば、
(引用はじめ)
「 割菱は武田氏の家紋をとり、亀甲は「甲」の字の象形文字と市の長寿を意味します。
 また、亀甲の頭尾四肢を内側に伸ばして連接すると、「本」の字となり「府は本なり」と言われることから、甲府の「府」を意味します。
 割菱の色は甲府の特産であるぶどうの色、そして白地は平和を表現しています」
(引用おわり)
とのことです。

真ん中の丸っぽいのが、府の意だとは思いもしませなんだ。

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次の写真も甲府市。
「市の花」のナデシコのようですね。

これも同HPから引用すると
(引用はじめ)
「 なでしこは世界に広く分布し、とても育てやすい花です。甲府の暑さや寒さにも耐えて咲くたくましさ、美しさは甲府を象徴するのにふさわしいと選ばれました。」
(引用おわり)
とのこと。

忍耐美の花なのですね。

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最後は、笛吹市(石和地区)。
2004年に合併してできた自治体で、この蓋は旧石和町のものだと思います。
石和温泉と笛吹川。
釣り人が露天風呂を覗いている絵です。

なわけない。

で、果物はブドウと・・・、柿のようですね。
てっきり果物ならモモかなと思ったのですが。
向こう岸に見える松の木は、「町の木」であるクロマツでしょう。

合併していくと、こうした「シンボル」や、ご当地マンホール蓋も段々と共通化されてくるのでしょうね・・。

ちょっと寂しい気もします。

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道ばた これくしょん マンホール蓋(防火ほか)

こちらはやは地味目なもの。
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三枚目は、たぶん浄化槽の蓋。
デザインはたぶん「市の魚」のメダカ。
(アジも市の魚なのですけどね)
しかし、メダカも浄化槽には住みたくないだろうな・・・・。

ちなみにウチの玄関脇にあるものです。
もう錆びちゃってます。

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道ばた これくしょん マンホール蓋①

唐突ですが、たまにアップしてみます。

多くの自治体マンホールは、地域の歴史や自然景観などをデザインしていて面白いのです。
また、市章や町章のシンボルマークを知るきっかけにもなります。

私は単に金のかからないスタンプ集めみたいな感覚ですが・・・。

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最初はわが町、小田原市。

イラストになっているのは、酒匂川の渡しの光景です。
背景に箱根の山々と富士山。
川向こうに、小田原城天守と鐘楼(もしくは隅櫓か)と大きな松の木。
渡しは人足6~8人ほどで、大型の輦台(れんだい)を担いでいます。
乗っているのは武家の婦人でしょうか。
歌川広重「東海道五十三次」の小田原をモデルにしていると思われます。

次のはオーソドックスな市章のもの。
相模灘の波頭によって、「市の花」であるウメが描かれています。
ちなみに、五弁の花びらは、市制施行(昭和15年当時)により合併した五つの自治体(小田原町・足柄町・大窪村・早川村・酒匂村の一部)を表すそうです。

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三枚目は、その複合型というべきでしょうか(笑)。
なぜこんな複雑なことをするのかよく分かりません。

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