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2013下谷七福神めぐり(7)布袋尊

飛び不動前の道を北上して右手に東泉小学校が見えると、その向かいが寿永寺(浄土宗)。
布袋尊の担当。

正月以外は、堅固そうな門が閉ざされ、外にはいつもパトカーが停車している。
スターデストロイヤーの艦橋を連想させるような、いかつい本堂のデザイン。
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外門ばかりか本堂の扉も、このように完全に閉じられていると、つい気おくれしてしまいそうである。
実際は、右手の通用口からいつでも出入りできるようになっている。

布袋さんには、通用口をくぐるとすぐ会える。
どっしりと大きな石像で、呵々大笑したお顔が大変印象的。
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やはり、と言うべきか、舌の上にはお賽銭が乗っていた。
よく見ると、台座になってる茶臼状の石もかなり大きなものである。

ご神徳は、清廉度量。
確かに、チンケな悩みなど吹き飛ばしてくれそうなお顔である。

布袋尊の絵馬。
長らく風雨にさらされているもののようだが、見かけたのはこれ一枚きりだった。
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こちらは普段は完全に檀家さんがお参りするだけの寺のようで、オリジナル授与品は正月の対応期間のみ玄関先にでも出されるのだろう。言えば出して下さるとは思うが。

布袋尊ご尊体と、飾り台である“絵馬台”(600円)を頂く。
布袋さんのご尊体は、全七福神の中で一番ボリュームがあってなかなか良い味を出している。
100円ショップで売っている、飾り用のミニ座布団にでも乗せれば、単体で飾っても見栄えがしそうだ。

こちら帰宅後に写した七福神勢揃いの図。
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絵馬台は舞台を模してるのかと思ったが、特にそういうわけではないようだ。
最初にも書いたが、絵馬台は寿永寺、宝船は元三島神社でしか頒布していないのでご注意されたい。
今回はバックに容積が足りなかったので、絵馬台のみ購入した。

ちなみに、寿永寺は寛永7年(1630年)の創建で、開基は寿永法尼というお方。近年大河ドラマ主人公にもなった徳川秀忠正室・お江の方の侍女をしていた方だそうだ。

それにしても、物々しい寺の外観と、朗らかな笑顔の布袋さんはかなりギャップが大きい。
結局それが一番記憶に残りそうではある(笑)


こちらは、交差点を挟んだ斜め向かいにあるお寺、梅林寺。
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名前の如く、お庭には各種の梅の樹が植えられていて、ちょうど花の見ごろだった。

本堂前の片隅には、小さな天満宮があって中には菅公像が。
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お顔は憤怒相で、敷物が蛇状になっている、いわゆる綱巻天神の様式。
寺号の梅林と、この天神さんはゆかりがあるように思えるが、お寺の来歴を記した案内板のようなものは見当たらなかった。


こちらは、三ノ輪交差点から金杉通りを上野方面に歩いた途中で見かけた三島神社。
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ご由緒を見るに、先ほどの元三島神社と同じく河野氏ゆかりの神社となっている。
境内摂社の火除稲荷さんの由緒によれば、ここはもと火除け地で、どうやら三島神社の神輿のお旅所であったようだ。
(ちなみに、このお稲荷さんのお祭りが来る3月6日にあるようで、七福神巡りの間に何度も告知ポスターを見かけた)
元三島さんと同じ神さまという事で、こちらも参拝させて頂く。
ところで、こういう神明系の社殿に住吉っぽい向拝が付くのは、三島神社の一形式なのだろうか?

境内には、むかし雷さまが落ちたという古井戸があり、絵馬もそれに由来するオリジナルのもの。
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かなりグッと来るイラストなので、よほど頂こうかと思ったが、バックに入りきらなそうなのでこれもまた次回に。
無理すれば入らない事も無いが、せっかくコンプしたご尊体を破損させては元も子もない。

おまけ。
こちらは、この後行った東博の常設展示でお見かけした寿老人さん。
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“色絵寿老置物”
江戸後期(19世紀)の京焼で、仁阿弥道八の作。
肌の質感や、表情の彫りなどがとても豊か。

しかし、作品銘は“寿老”だが、この長い頭は紛う事なく福禄寿。
と、今の視点からすると思ってしまう。
福禄寿と寿老人は、本来、同一の南極老人星の化身をモデルにした神仙なのは現在ではよく知られているが、この頃はまだ外見の表現に関しては、確たる共通像が成立していなかったのだろうか…。

ともかくも、これにて今年の七福神巡りは落着。
もう3月ではあるが、七難即滅・七福即生足り得る人間であるよう、ますます努めて行きたいと思う。

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