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手挽き蕎麦と椎の木森

ようやく雨が上がりだした今日の昼、秦野に蕎麦を食べに行ってきた。

丹沢山塊の足元である秦野盆地は良質な湧水に恵まれ、美味しい蕎麦屋が多いのだそうな。
そういえば、以前山登りの後に寄った何気ない蕎麦屋も、予想外に美味しかった記憶がある。

今回は、母が先月に行ったという店を薦められたので、小ドライブがてら寄ってみた。

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『手打ちそば くりはら』。
http://www.ac.auone-net.jp/~kurihara/
場所は国道246号線に沿った裏道、というか、たぶんかつての矢倉沢往還ではないかと思う。

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古民家を改装したお店で、あいにく桜は散っていたが新緑の庭が露光りして鮮やかだった。

いつもなら混んでいる時間帯らしいのだが、雨で客に敬遠されてしまったようだ。
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写真は撮り忘れてしまったが、まず、蕎麦がきを頂いた。
ほのかな甘みが食欲を誘う。

そして、天せいろ。
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天ぷらは季節の山菜、タラの芽、こんにゃくなど。
手挽きの蕎麦は風味豊かでコシがあり、大変美味しかった。

店では色んなイベントが催されてるようで、先月末にはブータン僧指導による瞑想会があったそうだ。これは行ってみたかった・・・。

お手洗い。
洗面器の脇にはペーパータオルの代わりに、小分けした手ぬぐい。無駄のない洒落心。
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ともかく、店の主人の手作り感があふれるお店で大変好感を持った。
また来たくなる店。

食後は、小田原の祖母宅へ。
『北條五代祭り』(武者行列よりもむしろ神輿の方)を見に親戚等が来ているとのこと。

途中、渋沢から大井町へ抜ける道沿い、篠窪(しのくぼ)の三嶋神社に寄ってみた。
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鳥居前に覆い被さるように枝をひろげるこの椎の木、説明板によれば樹齢は500年ともそれ以上とも。
幹には大きなウロが開いているが、まだまだ生命力旺盛。
今の時期はなおさら、あらゆる植物が輝いて見えるようだ。

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境内には、この樹のほかにも椎の木があった。やはり年数を重ねていそうなお姿。
この篠窪集落の鎮守様は、“椎の木杜(しいのきもり)”と呼ばれているそうだ。昔はより鬱蒼としていたのだろう。

この神社前から小道を上っていくと、矢倉沢往還の旧道。
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そのほとんどが国道246号線になってしまった今では、ここらと秦野の善波峠くらいではなかろうか。昔の面影を残しているのは。
「源頼朝、駒止めの榎」なんてのもあった。
頼朝が冨士の巻狩りに出かける折は、いつもこの辺りで休憩し富士や足柄平野を見下ろしたという。

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この頃、ようやく晴れ出して来つつはあったものの、箱根や富士はまだ濃い雲の中。
峠から平野に出る時は、とても蒸し暑かった。
晴れて急速に上気した水分だったのだろうが、水蒸気が地表の熱を奪っていくのを肌で感じたのは久しぶりだった。今年の梅雨は早いかもしれないと、ふと思った。

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