菊華邸
もとは宮ノ下御用邸の建物と庭で、明治28年、葉山御用邸の一つ前にできたところだそうです。
後、高松宮家の別邸。
ちょうど現在、小田急ロマンスカーのCMにここでの映像が出ていますが、私たちが行った時はもう完全に夜でしたので、こちらの庭はあまりよく見れませんでした。
食事は大変おいしゅう御座いました。
ですが、会席は私、普段ほとんど食べませんので、比較できませんです(笑)。
メニューも、そのつど丁寧に説明してくれましたが、多すぎて右から左へと耳を抜けていき…。
写真は中八寸のメニューですが、一番秋らしい色合い。
くわいの下にあるのが、紅葉芋とか言ったかな。
さっきググッたら、種子島産が有名らしい。
なんでも、日本伊伝来した薩摩芋の原種に一番近いのだとか。
あと、昨日も走り書きしたけど、芋蕎麦の天ぷら。
また、芋ですが(笑)
噛むほどに甘さが出て美味しかった。
それと大黒シメジの化粧揚という、蒸し海老をシメジに巻いて天ぷらに揚げたようなのが強肴に。これもグッドでした。
〈祖父をしのぶ〉といえば、この建物絡みの思い出話があります。
祖父の母は宮城野村(現・箱根町宮城野)の出身で、親族も宮ノ下に近い木賀温泉で、ある企業社長の別荘管理人をしていました。
子供の頃の祖父は、従兄弟や近所の子とそこに遊びに行っては、当時の田舎では珍しかった食パンを食べさせてもらったとか言ってました。
ある日、祖父らが出かけてみると、別荘に高松宮家(たぶん菊華荘)から何かの用事で、車が停まっていました。
もちろん、子供たちは自動車に興味津々。
そして、嬉しいことに、運転手さんが祖父と従兄弟を宮城野村まで送ってくれたのです。
村の人はビックリ。
菊ナンバーの車が来たのを見て、深々と頭を下げて最敬礼(笑)。
しかし、中から出てきたのは近所の小僧。
二度ビックリ。
のんびりしていたんですねえ。
運ちゃん、後で怒られなかったのでしょうか。
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