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見仏・鎌倉国宝館 特別展『鎌倉の精華』

そして、再び逗子駅に戻って鎌倉へ。
今日は四度も逗子駅に来ております。

鎌倉駅を降りると人が沢山。
紅葉にはまだですが、さすが観光地。
人ごみを避けて、八幡宮境内の鎌倉国宝館へ。

20081019g
境内では「庭園展示会」なるコンペティションが行われていました。
以前、テレ東の『TVチャンピオン』で庭園造りの選手権がありましたが、そんな感じだったのでしょうか。
20081019h
各作品とも限られたスペースに見事な意匠を発揮していました。


さて、国宝館です。
こちらでは、開館80周年記念として、特別展『鎌倉の精華』が開催されています。
http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/kokuhoukan/index.htm

80周年ということで、開館当初の展示を一部再現したり、今までの展示で出展された鎌倉時代の名品を一堂に並べて展示するという豪華企画です。
展示期間は、前中後と三期に分けられ、一部入れ替えがなされます。

その展示品リストは国宝館のサイトで見て頂くとして、印象に残ったものを幾つか。

まず、宝城坊の丈六薬師。
(有名な平安期鉈彫り像の方ではなく、鎌倉期のものです)
開館当初、伊勢原の日向薬師から出展されたそうですが、その数年後、祀っていた村で病が流行。
仏像を移動した祟りと恐れた、村の返還要求を受けて返還された過去があるそうで。
当時の騒ぎを伝える新聞記事も添えられ、大変興味深いものでした。
その薬師如来像、男性的な厳めしい表情で丈六の高さだけに、存在感があります。

何か感じるものがあるのか、ご婦人が一人、じっと前に佇んでおられました。手を合わせていたようです。
国宝館は内部が寺院建築を模しており、今の博物館然としていません。何か通じるものがあるお像には、そのように拝したくなる気持ちも分かります。


市内渡内の慈眼寺から出展の十一面観音像は量感ある作品。
後の戦国時代に、玉縄北条氏の新八郎(北条氏繁三男の直重、氏成)が母(北条氏康娘)と連名で、修復寄進したものだと思います。

慈眼寺は以前に玉縄オフで訪問した折、ご本尊を拝観できませんでした。ようやく、お目にかかれたわけです。


戸塚区、證菩提寺の阿弥陀三尊。石橋山の戦いで討死にした佐奈田与一義忠の供養に建立されたお寺で、阿弥陀如来像が平安末期。後に加えられた脇侍が鎌倉初期の作。
佐奈田与一関連として、また県内の有名仏像の一つとしても、一度は見たかった作品でした。


和田義盛ゆかりの伝説がある、横須賀市、清雲寺の毘沙門天像。
兜が取り外しできるのが面白いです。
シコロの広い兜の形状も、大鎧を意識したように見えました。


小田原市の宝金剛寺からは青不動像と銅造大日如来。
こちらも、宝物館開館当初の陳列品だったそうです。
寺の宝物館でも以前拝観しましたが、照明が違うためか雰囲気違って見えます。


そして、五島美術館の愛染明王像。
展示内最大の迫力かもしれません(笑)。
もとは八幡宮寺の愛染堂本尊だったそうです。
できるなら、護摩堂の薫煙ごしにお会いしたいくらいの憤怒相。


大船、常楽寺の文殊菩薩像も。
これは、普段は初天神の時くらいしか拝観できないので、嬉しい展示でした。


気になるのは、極楽寺からの十大弟子像。
釈迦如来坐像が金沢文庫に展示されてましたが、そうなると今の極楽寺の宝物館はかなり寂しい展示になっているのではないでしょうか。
まあ、私が心配する事ではないのですが。


絵画では、建長寺の蘭渓道隆像が国宝とピカ一ですが、保護の暗照明のためか、印刷物より見にくかった気がしました。

中国風の仏教画はどちらかというと余り好みではないのですが、牧谿様の猿猴図や、円覚寺の白衣観音図(こちらも伝・牧谿筆)はゆったりして好きな作品です。

建長寺と円覚寺の展示品は、11月3~5日の宝物風入れ公開の為か、中期の展示では外されるものが多そうです。
逆に、この時期に両寺と国宝館展示を見に行けば、1日でかなりの作品が見れるでしょうね。


書跡・工芸は、地味な展示になりやすいですが、円覚寺境内絵図などは、門前の石垣とか民家の並びなども見えて面白いです。

やぐらや寺院から出土の骨蔵器も多様です。
西方寺跡出土の銅製五輪塔や宝塔などは当時の石塔の形状も現れていて、お墓ウオッチャーな私にとってはかなり興味深いものでした。


とまあ、一時間半ほど拝観。
その後、若宮八幡宮に参拝して、今回の怒涛の見仏を終了しました。

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