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見仏・金沢文庫 特別展『釈迦追慕』

浄楽寺で一時間ほど見仏を堪能した後、バスで再び逗子駅へ。

葉山のあたりから車内が混雑して来ました。
この辺りは公共交通がバスのみなので、渋滞の時は不便そう。船とか持ってる人は別でしょうが(笑)。
窓から見ていると、原付に乗っている人が目立ちましたが、一番有効な乗物かもしれません。

逗子駅に戻ると、少し離れた京急の新逗子駅から今度は金沢文庫駅へ。

20081019e
県立金沢文庫では現在、特別展『釈迦追慕』が開催されています。
http://www.planet.pref.kanagawa.jp/city/bunko/tenjiannai.htm

隣接する称名寺の清涼寺式釈迦如来像の造立700年記念の企画ということですが、私の場合、もう一つの目玉である、運慶作・大威徳明王像が目的だったりします。
同様の人も多いはず。

展示作品には、称名寺の釈迦如来立像(清涼寺式)および十大弟子像を代表に、京都峰定寺の釈迦如来立像、岐阜即心院の釈迦如来立像、鎌倉極楽寺の釈迦如来座像、称名寺の十六羅漢図、仏涅槃図などが出され、鎌倉時代の釈迦信仰および清涼寺式釈迦如来像が広まった背景を見るというもの。
即心院のお釈迦様は、小さいですが、載金が鮮やかな清涼寺式釈迦像で目を引くものでした。

また、釈迦遺骨である舎利信仰から未来仏・弥勒信仰へと発展する事などもテーマの一つとして展示。

こちらでは、称名寺塔頭・光明院(写真)の弥勒菩薩座像が展示されました。先ほどの運慶作・大威徳明王像と共に9年前に見つかったものです。
この弥勒像の胎内から、奈良の室生寺の仏舎利8粒が発見されました。

仏舎利は室生寺では現存していないらしく、貴重な発見として新聞記事にもなりました。

今回、奈良博から出展された「弘法大師二十五箇条遺告」という文書では、室生寺の仏舎利を用いて外敵を撃退させるという空海遺伝の修法が記されていてます。
新聞記事では、元寇の時この法を修するために納められたのではないか、という文庫学芸員の見解が記されていました。

その室生寺からも出展があって、重文の大神宮御正体などが来ています。
また時代は下りますが、戦国時代に製作された室生寺の宝篋印塔型舎利厨子は、厨子扉の内側に護法神(四天王?)が描かれ、室内にはダラニが金で細筆されています。鮮やか。
舎利は水晶製五輪塔で4cm位でしょうか。
つい見とれてしまいました。


そして、運慶作・大威徳明王。
展示の最後に居わします。
この像についてはすでに各メディアで取り上げれていますが、今月の神奈川県の生涯学習情報誌「PLANETかながわ」にも紹介されていました。(表紙に写真、P9に説明)
http://www.planet.pref.kanagawa.jp/gigyou/teikyou/pla46/pla46.html

小像ながら端正。
牛に乗った完全体で見れたら、さぞ見応えがあったろうと思います。
浄楽寺の仏像は30代の頃の作品で、こちらは最晩年の作。
この頃は、幕府や有力者など限られた人からの依頼のみを受けていたとか。
本像は、胎内文書の記述から、源頼家・実朝の養育係を務めた、大弐局(だいにのつぼね・加賀美遠光の娘)の発願によるものではないかと見られています。

それにしても、今年は運慶づいている(笑)。

20081019f
称名寺参道。
紅葉はまだです。

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