« 高縄ヶ原界隈 | トップページ | 今さら言うのもなんですが »

新宿駅周辺にて

(続き)
都ホテルの喫茶店は大変座り心地良かったが、さすがに2時半。
腹が減った・・。
昼食を食べに新宿へ。
実は昨晩、ネパール人の友人が働くインド料理店へ連絡しておいたのだった。
彼とは以前のバイト先で知り合ったのだが、田舎のインド料理店には勿体無いくらいの料理を作ってくれる。
私も幾つかのレシピを教えてもらったり、時々スパイスを分けてもらったりしている。
まあ、ホテルや高級レストランとはいかないけれど、リラックスしておしゃべりして食べるにはこれ以上の環境もないと思った。

電車内ではEB氏のサッカー談義。
ふと先日のトヨタカップ決勝の話題を口にしたのがマズかった。
いやー、確かにあの試合は俺も不満タラタラでしたけど~、山手線の中でそんなに熱くならんでも・・・(汗)。
さらにそこから15年前、20年前の名試合の模様まで、昨日見てきたように熱く語る様はまさに「意志の勝利」・・。
欲求不満なサポーター霊がイタコに乗り移ったみたいだ。
(そういえば以前、生霊疑惑があった・・・)
メリン神父呼ぶぞ!

さて・・・。
新宿駅界隈を歩くのも久しぶりである。
それにしても駅前は、凄まじい雑踏。
歌舞伎町方面は看板の嵐。
そして散乱するゴミ。
ここはプノンペンか。
といっても新宿は、程度こそ異なれど、昔からこんな雑多な街だったようだ。
昭和一桁の頃の写真では、すでにカフェー街が広がっているし。
いわゆる非合法な淫売宿もあったりで。
まあ、水商売は内藤新宿の頃からあったようだけどさ。
あれはちょっと汚いというか、臭いよ。
カラスやネズミが増えるのも良く分かる。

そんな人ごみの中を向かった先は、歌舞伎町のとある雑居ビル。
ドンキホーテのすぐ近くで、ここに友人の働くレストランがある。
案の定、エレベーターだけで階段が見当たらない。
4年前、44人の死亡者を出した明星56ビルの火災事件以来、この手の雑居ビルは安全指導を受けたはずなのに。
(実は後から気がついたが、ここはあのビル跡のすぐ近くなのであった)
(そういえばEB殿、何かエレベーターで寒い感じしなかった?俺、実は・・・)
まあ、そんなボロビルというのもあるのか、空き階が目立つ。
まばらに4、5店ほどは入っているが、レストラン以外は全て風俗店である。
困ったのはレストランの階。
広告のポスターは貼ってあるのだが、何階にあるのか明確でない。
(何階なんだよ・・・・・・(汗))
これぞ、・・・歌舞伎町シャンバラ・・・・。
メニューが「カーマ・スートラ」だったり、前菜がインドラの矢になってはマズイのである。
だいたい、今日はそんなにポケットマネーを用意していない(そうじゃないだろ)。
昨日電話で聞いた彼らの日本語では、たぶん2階と言っていた。
それを信じて我々は「ヴィマナ」ならぬスターゲートをくぐり、ボタンを押したのであった。
(しかし、こんなんで客来るのかなー。女性客が来なけりゃすぐピンチだぞ)
幸い、我々が到達したのは、目的のレストランだった。
ここで久々にネパール人の友人に再会(こちらも約2年ぶりかな)。
まずは、タントーリならぬ(しつこい)、タンドーリ・チキンとビールで乾杯した。
メニューはあって無きが如し。
結局、適当におまかせすることに。
そして新たなビールにサモサ、カレー2種(ヴィンダルー風チキンカレー、ダールパルク(ほうれん草とレンズ豆カレー))、ナンとバスマティ・ライスなどを食い散らかした。
客も時々入っていたが、ほとんど我々のみ。
(ランチタイムじゃなかったけど、やっぱり新宿でコレはまずいんでないかな・・・)
しかし、他の店員もあまり気にしていないようだ。
まあ、自分の店じゃないしね(笑)。
そんなこんなで、2時間ほど楽しませてもらった。
そして、料金もあって無きが如しだった。
あんまりお世話になったんで、今度また別の友人を連れてきてあげよう。
でも、その時はビルの2階が風俗と入れ替わってないか調べておかなきゃならないかも・・・。

満腹になった我々は、新鮮な空気を求めて歌舞伎町を離れた。
ぶらりと歩いてはベンチに座り、また歩く。
そして、日常的な会話をぼそぼそと。
これもなんだか懐かしい。
10代の昔も、インド料理をむちゃくちゃ食った後、脱力したようにしゃべくったっけなあ。

03
冷たい空気が心地よい。
先ほどの風景とは打って変ったような銀色のビルの廻廊部分に、クリスマスの電飾が瞬く。
これも後で知ったが、髙島屋デパートのタイムズスクエアというらしい。
なるほど、向こうにはエンパイアステートビルのような時計タワービルがある。
ちょっと「ブレードランナー」のセットみたいな雰囲気だ。
(これはNTTビルらしい)
そこから渡線橋の向こうのJR東日本ビルの前にも、電飾が仕込まれ、多くの男女らで賑わっていた。
こちらは青色ダイオードを並木に散りばめ、蛍雪のようでもある。
エロール・ル・カインの絵本『雪の女王』の森を連想した。

01
EB氏は、この隣のホテルで元職場同僚のご友人らと会う予定だという。
「せっかくなので・・・・」と誘ってくれた。
私は最初は遠慮していたが、実は最近の生活に何となくマンネリを感じていた。
たまには、同年代の異業種の人に会ってみるのも刺激になる。
何て名前のホテルだか知らないが、受付ロビーの喫茶店はなかなか眺めが良かった。
(だが、落ち着き感では先ほどの都ホテルの方が気に入ってしまった)
隣接する新都庁ビルや高層ビル群も、昼間はただの無機質なコンクリ尖塔であるが、街路灯に朧く浮かぶシルエットはなかなかセクシーである。
時折上下するエレベーターの光は、ビルの壁面を揺らめかせる。
オリハルコンもかくやあるらん。
会話では、全く未知の職業ということもあり、私はほぼ終始聞き役でしかなかったが、国別のカスタマー嗜好なども知る事が出来、大変エキサイティングな場であった。
それよりも悔しく感じたのは、英語の聞き取れる速度が格段に落ちていたのを自覚したことである。
普段使っていない人間が、さらに10年も殆ど使う機会が無ければ、能力は退化するのは明らかだろうが・・・。
ちょっと真面目に勉強しなおしたいと思ったね。
ジョークでは一緒に笑えたが、ドイツネタだからすぐ分かったのがちと悲しいぞ(苦笑)。
ハイセンスなユーモアとウィットが使えるスマートさが欲しい。

02
その後、帰宅電車の都合もあり、私は先に失礼した。
東京で僅か半日ばかりの再開だったが、数年越しの異国の風は私の心を揺さぶった。

|

« 高縄ヶ原界隈 | トップページ | 今さら言うのもなんですが »

グルメ・クッキング」カテゴリの記事

旅行・地域」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

インド料理は最高に美味かったです。また、メニューに載っていない
おまかせだったのが良いですよね!日本でバスマティ・ライスが食べれると思っていなかったし。腹パンパンでした!でも、満足感のあるいい感じで!ネパールの皆様にくれぐれもよろしくお伝えください。でも、確かに店のビルに入る瞬間、ちょっと緊張しましたね。まさか、風俗店がその店のビルにあると思っていなかったし。それに、直感的というか、霊感的に嫌な雰囲気も確かにありました。

後半、無理矢理誘って申し訳なかったです。良い友達だと、みんな喜んでいましたよ!ホテルからの景色はよかったですね。昼間の雰囲気とは違い、しかも下界を見下ろすような感じで見ると、新宿の夜の景色も捨てたもんじゃないですよね。何処か、不思議な魅力すら感じられますが、その後下におりると、全然が印象が違ったりしますよね。上からだと、あんなに平和で静かなのに・・・。

ホテルのURLです:
http://www.southerntower.co.jp/

時間は短かったけれども、盛りだくさんの半日でしたね。
また、いつかどこか、お会いしましょう!楽しみにしています。

投稿: EB | 2006年1月17日 (火) 02:54

追伸:

出会いの品川では日本文化に浸り
サッカーは熱く憑き物のように語り
昼のカレーは辛く爽やかな汗をかき
夜景のビルは高く「アキラ」の如く
別れを惜しみながら再会を誓う
寒くて明るい新宿の夜空

投稿: EB | 2006年1月17日 (火) 03:24

>EB総統

総統とインド料理を食べてる時が一番テンション上がります。いつのまにか店員まで会話に加わってることも多いよね(笑)。会話においても総統の国際的センスが絶妙なスパイスとなって盛り上がるのでしょうな。でも、料理によっては食事中に笑うのは危険がいっぱい♪

新宿のホテルは、小田急ホテルですか。JRビルの隣で対抗してるんでしょうかね(笑)。楽しかったですよ。素晴らしいお茶の時間をありがとうございましちゃ。こちらこそ皆さんに宜しく。あと、写真が失敗しちゃったのも誤っといて下さい。
都市の上層の景色と下層の景色が違うのは、なんだかSFの普遍的な光景でもありますね。新宿の場合、雑踏の部分もだんだん「アキラ」っぽくなってきたような・・・。
富士山も遠くから見ると美しいですが、いざ登ってみるとゴミや人糞があちこちに。ネットのページも実はただの計算画像だったり。世の中、いつも距離を変えて見ないといかんですなあ。

さっそくの詩文ありがとうございました。
「寒くて明るい新宿の夜空」
ロンドンとは違う寒さだよね。
気温とかだけでなく、何か違う。

俺も一首考えてみるよ。

せっかくなので英語でも詩を書いてみては?


投稿: 蒼庚斎 | 2006年1月19日 (木) 23:50

風呂入りながら考えてみた

ロンドンでライスを盗まれ警察に 豆缶片手に高松宮

懐かしき腹の痛みはヴィンダルー 笑い尽くした数年ぶりに 
  
また会おう誓い新たに見上げれば 寒くて明るい新宿の空

投稿: 蒼庚斎 | 2006年1月20日 (金) 00:59

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 新宿駅周辺にて:

« 高縄ヶ原界隈 | トップページ | 今さら言うのもなんですが »